Netflix『ウェンズデー』シーズン2はレディーガガも出演!

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『ウェンズデー』はNetflixで2022年にシーズン1が配信スタートし、当時は確か1話だけ観て「おもしろい」と感じたものの、続けて見るほどではなかったのか、当時何かあったのか(笑)忙しかったのか、理由ははっきり覚えていませんが、1話で止まっていました。

数年経過した2025年6月、Netflixのイベント「Tudum」では、レディー・ガガがウェンズデーとコラボして歌とダンスのパフォーマンスを披露し、かっこよくてウェンズデーの世界観に非常に興味が湧きました。そして8月には待望のシーズン2がスタート(Part1は8/6、Part2は9/3開始)し、ランキングにも入っていたことから、今回改めて観ることにしました。結果として、なぜ1話で止めていたのかといった「おもしろさの見逃し」を痛感する体験となりました。以下では、シーズン2までの感想をお伝えします。

『アダムスファミリー』の長女「ウェンズデー」を主人公としたストーリー

登場人物:キャスト

【アダムスファミリー】
・ウェンズデー:ジェナ・オルテガ

・母モーティシア:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

・父ゴメズ: ルイス・ガスマン

・弟パグズリー:アイザック・オルドネス

【ネヴァーモア学園】
・イーニッド:エマ・マイヤーズ

・ゼイヴィア:パーシー・ハインズ・ホワイト

・ビアンカ:ジョイ・サンデー

・ユージーン:ムーサ・モスタファ

・エイジャックス:ジョージ・ファーマー

・アグネス(シーズン2):イーヴィー・テンプルトン

・ブルーノ(シーズン2):ノア・B・テイラー

【その他】
・タイラー:ハンター・ドゥーハン

・保安官(タイラーの父ガルピン):ジェイミー・マクシェーン

※他にも個性的な人物がたくさん登場しますが、上記では頻繁に登場する人物を記載しています。

『チャーリーとチョコレート工場』で知られるティム・バートンが監督・総指揮

シーズン1

シーズン1は、学園を巻き込む謎の殺人事件の解決と、登場人物たちの成長を描いています。
ダークな雰囲気の中で誰もが怪しく見える緊張感が続き、真相に辿り着くと予想外の犯人が明らかになります。主人公ウェンズデー頭脳明晰ですが、皮肉屋で無表情、毒舌という特徴を持ち、これまで退学を繰り返してきましたが、ネヴァーモア学園への編入をきっかけに変化していきます。周囲との関わりを通じて心を開く過程は、本作の核となる成長物語だと思います。全体はダークさを基調にしつつ、推理・ミステリー・ホラーの要素を含み、学園コメディが軸となってダンスや音楽、イベントといった要素が加わることで、全く飽きることなく楽しめます。

ウェンズデーの衝撃的な退学エピソードを始まりに物語が展開していきます。両親は彼女を「のけ者」が集まるネヴァーモア学園へ編入させます。そこで彼女は、殺人事件が絡む怪物も現れる不思議な出来事に遭遇します。事件を調べていくうちに、周囲の個性的なキャラクターと関係を築きながら真相に迫るウェンズデーの姿が見どころです。彼女は最初、言葉に棘があり感情を見せない怖い子に見えましたが、ハンドとのある場面で感情の存在を実感することもあり、憎めないキャラクターへと変わっていきました。
学園には人狼やセイレーンなど現実にはありえない種族が登場し、キャラクターはそれぞれ独自の能力を持っています。ルームメイトのイーニッドは特に私が好きなキャラで、彼女と同室でなければウェンズデーは成り立たないとさえ感じるほどです。また、有能な「ハンド」はアダムス家の謎で、果たして何者なのかわかるのでしょうか・・・

私の世代はおそらく知っている『アダムスファミリー』、映画の内容を詳しく知らなくても、見た目のインパクトだけで名前は知っている人が多いでしょう。映画は確か90年代でしたが、『ウェンズデー』の時代設定はSNSが普及した現代になっているところもおもしろいです。魔法とまではいえませんが、ネヴァーモアの生徒たちが発動させる能力にはハリーポッターの雰囲気を感じました。

ただの推理・ミステリーだけではなく、学園を舞台にしているため登場人物それぞれの悩みや恋愛要素も描かれ、とても楽しく観られました。時にはやりすぎとも感じるウェンズデーの行動とともに、周囲の人々と関わることで事件も解決し、彼女だけではなく周囲の人々も変わっていったように見えました。最後にはウェンズデーのことをなんだか憎めなくなっていることでしょう。のけ者が集まる学園に、変わり者の頂点が加わると案外うまくいくのかもしれません。事件は一度解決したようにも見えますが、物語はまだ続く様子でシーズン2へと続きます。全8話、各話約60分です。

シーズン2

※これ以降、シーズン1のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

シーズン2は新しいキャラクターたちの登場新たな謎とともに、過去が明らかになり現代の謎へとつながる衝撃の回となりました。ミステリー要素も面白く、前シーズン同様、全く予想できない展開に加えて、アダムス家が絡んでくるところが見どころです。

シーズン1の結果として、ウェンズデーは学園の人気者へと変貌しました。彼女がシーズン1で周りの人たちと接することで変化したことは間違いないのですが、皮肉を言う姿は健在で、そこがおもしろいキャラクターだと感じます。ズバズバと物を言う姿は、ある意味うらやましくも思えます(笑)。町では新たな殺人事件が発生し、また真相に立ち向かいます。今回もアダムス家が関係する事件の真相は衝撃です!

キャラクターでは、新キャラの目力のインパクトが強い女の子アグネス、新しい先生たちも登場します。アグネスは今シーズンになくてはならない存在で、存在感は抜群でした。出てくる人出てくる人がすべて怪しく見えます(笑)。今シーズンの一番の衝撃は「ハンド」でした。初めて見たときは、何なのかと思っていましたが、そんな秘密があったとは…

シーズン1にもダンスシーンがありましたが、今回もダンスシーンがあり、ドラマの見どころのひとつだと思います。レディー・ガガの出演でも話題でしたが、作中で楽曲が使用されていた場面もよかったです。とても魅了されるダンスシーンと楽曲がウェンズデーの世界にマッチしていました。

ただのミステリー・ホラーではないと強く感じたのは、ウェンズデーとイーニッドのあるシーンで、二人の演技力にとても感心しました。特にウェンズデー役のジェナ・オルテガさんは、ずっとあの無表情を保っていたのに、あるシーンで全く違った表情を見せたのが衝撃的でした。学園ドラマならではの恋愛要素もシーズン1より増えており、いざこざ…展開が楽しみになります。

シーズン2ではさらにパワーアップした推理・ミステリーが展開されました。新キャラの登場により、友情や恋愛も深く描かれています。今回も事件は解決しましたが、まだ残っている問題もあり、シーズン3へと続くようです。待ち遠しくて仕方ありません。全8話(Part1:第1話から4話、Part2:第5話から8話)、各話約60分です。

裏話 「ハンド」について

アダムス家の有能な「ハンド」は、なんと手はCGではなく俳優・ビクター・ドロバントゥ手の演技をしているということを知り衝撃でした。手だけの存在というのは奇妙なものですが、コミカルに映し出せる演出はすばらしく、気持ち悪さよりも、この物語のマスコット的な存在のように感じました。

シーズン1でハンドは、ウェンズデーの学園生活の見守りのために両親が送った存在でしたが、シーズン2でとんでもない事実が発覚します。あらゆるシーンでの活躍も見どころです。

※本ページは2025年9月時点の情報です。最新の配信状況はNetflix公式サイトにてご確認ください。

終わりに

独特な世界観に見事にハマりました。最初は怖くてヤバイ子だと思っていたウェンズデーを憎めないかわいい子とだと感じられるまでに変化しました。元々の『アダムス・ファミリー』を知らなくても十分に楽しめます。離脱のきっかけは、アダムス・ファミリーの強烈なビジュアルから、自分の観るジャンルではないと決めつけていたのかもしれません。とんでもない偏見をもっていて申し訳ない限りです。私のように「アダムス・ファミリーか・・・観るか迷う・・・」と思った方には意外と想像していたものとは違うと思うので是非おすすめです。
海外作品には日本にない景色や発想が多く、韓国ドラマ同様とても興味深いです。今後は韓国以外の作品も積極的に観ていきたいです。『アダムス・ファミリー』にも興味が湧き、原作も観てみようと思います。