世界中でブームとなった『イカゲーム』。Netflix未加入の方でも、少女の人形や緑色のジャージ、ピンクガードをどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。
私は2021年、まだNetflixに加入していませんでしたが、見たい作品があり契約したタイミングで『イカゲーム』が配信開始になっていました。存在は知らずに契約したものの、話題の作品で気になっていたのですぐに視聴し、一気にハマりました。Netflix限定のおもしろさに感動し、加入して良かったと実感しました。6月27日（金）のシーズン3配信を控え、今回はシーズン1と2を少し振り返ってみたいと思います。
シーズン1
この作品は、ただのデスゲームではなく、登場人物たちの心理や本性が深く描かれている物語です。特に私は「お金と死は人間の心を左右するものだ」と強く感じました。大金を得ることで本当に幸福になれるのか、その問いかけが作品を通じて伝わってきました。
主人公ギフン（イ・ジョンジェさん）は多額の借金を抱え、謎の招待状を受け取ります。その招待により高額賞金を懸けたゲームに参加します。彼と同じように金銭的に困った人々が他にも大勢参加しており、1から456番までの番号が書かれたジャージをそれぞれ着せられ、生死をかけた6つのゲームに挑むことになります。
最初のゲームは日本でも知られる「だるまさんがころんだ」でしたが、奇妙な女の子の人形が動く映像には衝撃をうけました。子どもの遊びを使ったゲームですが、日本では知らないものもあり、逆に日本ならどんなゲームをするだろうと考えたりもしました。
一方、ゲームが進むにつれて、人を助ける者や蹴落とす者が現れ、次第に登場人物の本性があらわになってきます。様々なタイプの人間が登場し、衝撃や恐怖を感じるシーンが続きます。特に私にとって印象的だったのは第4ゲームです。詳細は記載しませんが、ゲームのルール説明がされた瞬間に、プレイヤーたちに絶望が広がります。心理戦や裏切り、人間の内面が最も顕著に表れる場面でした。また、極限状態での各キャラクターの選択や行動も非常に考えさせられるものでした。優しい人物もいれば、騙し合いや裏切りを重ねる者もいます。果たして彼らのそうした行動は、お金と死の恐怖から自然にそうなるのか、それとも元々そういう性格だったのか、人間のいろいろな側面を考えさせられます。ゲームの裏側では、兄の失踪を追う警察のファン・ジュノ（ウィ・ハジュンさん）がゲーム会場への潜入するところも緊迫感があり見どころです。
キャラクターの個性も印象的で、同じ色のジャージを着ていても、すぐに誰か識別ができました。例えば、212番のハン・ミニョは最初うるさく感じましたが（笑）、次第にその強引さが面白さとなり、憎めないキャラクターへと変わります。この多様な人物描写も作品の大きな魅力だと思います。
この作品は人間の本性や心理、お金や死というテーマを通じて、一人ひとりの心が激しく揺さぶられる物語です。極限状態における欲望や葛藤がリアルに描かれた衝撃的な作品でした。2021年9月配信開始、全9話、各話30～63分です。
ジャージ番号：役名（俳優）
456番：ソン・ギフン（イ・ジョンジェ）
218番：チョ・サンウ（パク・ヘス）
67番：カン・セビョク（チョン・ホヨン）
199番：アリ・アブドゥル（トリバティ・アヌファム）
1番：オ・イルナム（オ・ヨンス）
101番：チャン・ドクス（ホ・ソンテ）
212番：ハン・ミニョ（キム・ジュリョン）
240番：ジヨン（イ・ユミ）
シーズン2（シーズン１のネタバレを含みます）
これ以降、シーズン1のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
2024年12月に待望のシーズン2が配信開始になりました。前シーズンよりも残酷さが増し、登場人物の人間ドラマが一層濃密になっています。特に、ギフンの変化や複雑な人間関係は見どころがあります。
シーズン2では、3年後のギフンがゲームを終わらせるために再びゲームに参加するすることになります。ギフンの表情や心理の変化、ゲームの裏側に潜むピンクガードの行動まで詳細に描かれており、シーズン1以上の深さがあります。参加者も、友人、妊婦、親子、トランスジェンダーなど多彩な人物が登場し、それぞれが抱えるストーリーに引き込まれます。親子参加の残酷さや、団体戦で生まれる絆、弱小チームの奮闘シーンは非常に印象的です。シーズン1でもギフンとサンウという知り合い同士がいましたが、シーズン2は家族を含め知り合い同士が多いので、さらに複雑な人間模様がありました。
キャスト陣の演技も素晴らしく、特にイ・ジョンジェさん演じるギフンの表情の変化は圧巻です。一押しはヒョンジュ役のパク・ソンフンさんで、『ザ・グローリー』や『涙の女王』では悪役を演じていましたが、今回の強く優しいトランスジェンダーの女性役は新鮮に映りました。シーズン3ではどうなるかわかりませんが・・・また、有名なイ・ビョンホンさんも背番号1役で登場し、あのジャージ姿でゲームに参加している姿はなんだかおもしろく、その正体は物語のミステリーとして観る者を惹きつけます。
シーズン2は絶望的な結末に終わり、次の展開が非常に気になります。シーズン3でのギフンの行動や人間模様の変化は見どころです。全7話、各話約50～76分です。
ジャージ番号：役名（俳優）
456番：ソン・ギフン（イ・ジョンジェ）
333番：イ・ミョンギ（イム・シワン）
388番：カン・デホ（カン・ハヌル）
246番：パク・ギョンソク（イ・ジヌク）
120番：チョ・ヒョンジュ（パク・ソンフン）
7番：パク・ヨンシク（ヤン・ドングン）
149番：チャン・クムジャ（カン・エシム）
390番：パク・チョンべ（イ・ソファン）
222番：キム・ジュニ（チョ・ユリ）
※他にも個性的なキャラクターがたくさん出てきます。
シーズン3予告解禁
シーズン3の予告編が解禁されました！動画では「ついにはじまる最後のイカれたゲーム」というフレーズが流れ、映像にはギフンが手錠をかけられているシーンや、ジュニが泣いている場面、最後には赤ちゃんの泣き声も・・・、どんなストーリーになるのか全く想像もできませんが、嫌な予感しかしません。SNSを見るとさまざまな予想が飛び交っており、ますます楽しみです。
シーズン3はもうすぐ、6月27日（金）Netflix独占配信開始です。まだ未視聴の方には是非、シーズン1から観ていただきたいです。
「Netflix TUDUM 2025」というライブイベントが6月1日（日）午前9時（日本時間）にライブ配信されるとの情報を入手しました。『イカゲーム』のキャストも出演予定で、その他豪華なスターたちも登場するそうです。※配信には日本語字幕はつかないとのことですが、気になるのでとりあえず見てみようと思っています。
参考：https://about.netflix.com/ja/news/netflix-tudum-2025-the-live-event-watch-the-trailer
※本ページは2025年5月時点の情報です。最新の配信状況はNetflix公式サイトにてご確認ください。
終わりに
シーズン1と2を振り返ると、同じ「デスゲーム」ながら異なる展開とさらに深い人間ドラマが描かれています。シーズン3への期待は高まるばかりです。2ではまだ多くの参加者が残り、裏切りや騙し合いが続くのか気になるところです。
私はNetflixの「広告付きスタンダード」プランで月額890円で利用しています。（広告なしスタンダードプランだと月額1590円かかります。）広告も気にならず、890円で『イカゲーム』や多くのおもしろい作品を観られるのはかなりお得だと私は思っています。『イカゲーム』以外にも多くの充実した作品があるので、この機会に是非おすすめです。
