Netflixでも観られるおすすめのWOWOWドラマ Part2

ドラマ・映画
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最近、偶然かもしれませんが、NetflixにWOWOWのドラマが結構頻繁に入ってきているような気がします。以前、Netflixでも観られるおすすめのWOWOWドラマとしてご紹介しましたが、まだまだおすすめがたくさんあります。そこで今回はPart2として、最近観た作品も含めて厳選したいくつかをご紹介します。その中で、映画『ゴールデンカムイ』の続編についても触れたいと思います。この続編が昨年秋「ドラマW」として製作され、WOWOWで独占放送されました。映画がおもしろかったので、続編もぜひ観たいと思っていましたが、私はWOWOW未加入のため見ることができていませんでした。同じような方も多いのではないでしょうか。しかし、その後、嬉しいことにこの続編がNetflixでも配信されることになったので今回は、最近観たものを含め3作品ご紹介したいと思います。

ゴールデンカムイ2-北海道刺青囚人争奪編-

『ゴールデンカムイ』は原作が漫画の作品で、北海道を舞台にした壮大な冒険と多彩なキャラクターが魅力的です。アニメや映画も製作されており、アイヌ文化北海道の歴史に触れることができ、独特な世界観を味わえます。このドラマ版は映画版の続きの物語で、癖の強いキャラクターが次々と出てくるところがメインになっていると感じました。

舞台は日露戦争終結後の北海道、元陸軍兵の杉本佐一山﨑賢人さん)がアイヌの少女アシリパ山田杏奈さん)と協力し、金塊を見つけるため、囚人たちの体に刻まれた入れ墨の手掛かりを求め旅に出ます。友情や裏切り、狩猟や戦闘といった多くのドラマが展開し、途中誰が味方なのかわからなくなる緊張感もあります。
杉本は日露戦争の戦いぶりから「不死身の杉本」と呼ばれ、山﨑さんはその戦闘シーンを見事に演じています。山田さんはアシリパのアイヌの難しいセリフを流暢にこなしており、さらに個性豊かな強烈なキャラクターたちが物語を引き立てます。ともに旅をする白石由竹矢本悠馬さん)はムードメーカーとしてこの物語に必要で、所々で笑いを誘う存在です。
アニメを観始めた時は、自分が観るジャンルでもなく、途中で離脱しそうでしたが、笑えるシーンや個性豊かなキャラクターたち、予測できないストーリーに次第に惹かれていきました。本当にキャラクターの癖がかなり強いため、気持ち悪さや癖の強さについていけない場面もありましたが(笑)、それを実写で忠実に再現した俳優さんたちの演技は見事です。特に萩原聖人さんの辺見和雄古川雄輝さんの江渡貝個性を存分に発揮していました。さらに桜井ユキさんの家永玉木宏さんの鶴見中尉も、その見た目だけでも強烈な印象を残しています。それぞれのキャラクターの癖や個性がリアルに再現されています。舞台となる北海道の景色やアクションシーンも見応えがあります。

この作品は、個性豊かなキャラクター北海道の雄大な風景・歴史を楽しみながら観られる、非常に魅力的な作品です。原作はコミック31巻で完結していますが、私はアニメしか見ていないため、結末は未だ知りません。時間に余裕ができたら原作も読みたいと思っています。続編も決まっているので、今後の展開が待ち遠しいです。全9話、各話約60分です。

※公式サイトには登場人物の一覧や顔写真がわかりやすく掲載されており、用語集なども充実していてとても見やすいです。ぜひ一度チェックしてみてください。
https://kamuy-movie.com/

落日

この物語は、湊かなえさんの小説を原作とし、過去の事件の真相を調べながら登場人物たちが自身の過去と向き合い、変化し成長していく姿を描いています。
登場人物の行動を通して、過去を調査することの重要性を強く実感しました。調べることで家族の知らなかった一面や真実を知ることができ、誤解や勘違いが消えてなくなります。物語の中で登場人物たちも、過去の秘密や隠された思いに気づき、それを乗り越えることで次第に前向きな気持ちになっていきます。最初は接点のなかった人々が、過去の出来事を通じて実は繋がっていたことに驚かされました。誰が何をしたのか、誰が本当のことを隠しているのかという推測をしながら見入っていました。

物語は15年前の笹塚町一家殺害事件を題材にした映画を製作するために、長谷部香北川景子さん)が事件のあった笹塚町出身の甲斐真尋吉岡里帆さん)に脚本を依頼することから展開していきます。事件の概要は、犯人の力輝人竹内涼真さん)が妹沙良久保史緒里さん)を殺害し、自宅に火をつけ両親も殺害したとの供述で、死刑囚となっています。

物語序盤の香は過去の闇を抱えた影のある人物に見え、真尋も姉のことを何か隠して生きている様子です。それでも、彼女たちが真実に向き合うことで、最初は重たそうだった表情が、最後には希望や安堵に変わる点に感動しました。力輝人の役柄も印象的で、竹内さんはつらい思いを抱えてきた死刑囚の雰囲気を見事に演じており、役者の表現力も高く評価できます。

私はこの物語を通じて、過去の真実を知ることの大切さと、それにより人が成長できことを実感しました。また、香が真尋の存在を見つけなければ、事件の真相にはたどり着けなかったでしょう。このことから出会いの重要さも実感しました。真実を知ることは辛いこともありますが、乗り越えることで前に進める希望が得られると強く思います。最後の夕日のシーンでは、登場人物たちが重荷から解放されたように見え、前向きなメッセージを伝えている点もよかったです。この作品は、過去を知り、未来へ向かう勇気を与えてくれる物語だと思います。全4話、各話約50分です。

ポイズンドーター・ホーリーマザー

こちらも湊かなえさんの短編小説を原作としています。全6話で、それぞれ異なる主人公が登場しますが、多くの回で共通して感じたことは、「自分が思っていることと、人が思っていることは違うかもしれない」という点です。勘違いやすれ違いが、思わぬ結果を招いてしまうのだと実感しました。最初のシーンは、「一体何があったのか気になる」という始まり方で、毎回引き込まれます。

第1話『ポイズンドーター』は、主に女優の藤吉弓香足立梨花さん)のストーリーです。弓香は母親の佳香寺島しのぶさん)を「毒親」だと思っており、母に逆らえなかった人生を悔やみ、ある時に母親への鬱憤をぶちまけてしまいます。母親は娘の仕事や恋愛のことまで口を出しすだと感じましたが・・・
第2話『ホーリーマザー』は1話の弓香の話の背景を描き、母佳香が中心の物語となっています。佳香が偶然出会った中学生の乃愛山田杏奈さん)と話す場面では、彼女の悪意のなさがわかりました。やりすぎてしまった部分はあるかもしれませんが、親子のすれ違いと理解のずれが、少しだけ毒親のイメージと異なる面を見せていると感じました。ちょっとした誤解やすれ違いが、現実でも起こりうることだと改めて思いました。

第3話『罪深き女』は、幸奈清原果耶さん)が過去に同じアパートに住んでいた正幸髙橋優斗さん)と買い物中に再会し、その後正幸が無差別殺人事件を起こしてしまうことから始まります。正幸は動機を語らず、幸奈はすべて自分の責任だと語ります。過去パートより、最初は正幸の母親は「毒親」に見え、幸奈は母子家庭の同じ境遇の正幸を助け見守っていたつもりでしたが・・・後からわかるのは、幸奈と正幸の視点の違いと認識のズレが、悲劇を招いてしまうことです。

第4話『ベストフレンド』は、脚本家を目指す漣涼香中村ゆりさん)が、8年の努力の末に新人シナリオ大賞の優秀賞を受賞し、大豆生田薫子山田真歩さん)という地味な女性が大賞を受賞するところから展開します。涼香は社交的ながらも努力が報われずいいように使われることに葛藤します。一方、大豆生田は不器用ながらも徐々に成功を重ねていき、涼香はそれに嫉妬します。なんとしてもあきらめない、その先とは・・・想像していた展開とは違い、意外な結末に個人的に一番好きな作品でした。

第5話『優しい人』は、樋口明日実倉科カナさん)が殺人事件の裁判に立ち、回想を交えながら物語が進行します。誰にでも優しく接すると、変な人に誤解され悲惨なことになってしまうこともあるのだとゾッとしました。幼い時から人に優しくするように育てられたことも影響するのか、優しすぎるがゆえの悲劇を描き、衝撃とともに明日実はかわいそうだとも感じました。同じ職場の奥山友彦を演じる浜野謙太さんの豹変する感じが怖かったけどハマり役でした。

第6話『マイディアレスト』は主人公の淑子伊藤歩さん)が誰に向かって自分の話をしているのかわからない冒頭から始まります。40歳の淑子は実家で猫と両親と暮らし、町では妊婦襲撃事件が多発している中、佐津川愛美)が出産を控えて帰省し家の中の空気が変化します。昔から淑子には厳しく妹には甘い母親妹は姉をバカにしているように見える場面もあり、やっぱりこれも(笑)最後には嫌な結末が待っていました。個人的にはこの話が一番独特でゾッとさせられる作品でした。

どの回も、最初見えなかったことが後から見えてきて、真実がわかるところが非常におもしろかったです。また、エンディングにこだわりのある演出に最初は気づかずに、後で見返してしまったので、ちゃんと最後まで見ることをおすすめします。さらに他のエピソードと少しだけつながっている部分もあり、それも見どころです。全6話、各話約50分です。

※本ページは2025年6月時点の情報です。最新の配信状況はNetflix 公式サイトにてご確認ください。

終わりに

「ドラマW」は、結構重めのサスペンスやヒューマンドラマが豊富なイメージでしたが、ゴールデンカムイのような映画の続編も製作しており、それを観ていると本当に長い映画を観ているような気分になりました。まだ観たい作品リストもたくさんたまっているので、またWOWOW作品がNetflix に追加された時には、また観たいと思います。
また、小説を原作とした作品も多いように感じます。こうした作品は、人間の心情がリアルに描かれていて、どれも非常に見ごたえがあると感じています。もともと本を読むタイプではなかったのですが、一時期、友人に勧められて読書をしていた時期があります。しかし今は全く本を手に取ることもなくなりました。ただ、それでも原作はどうなのかと気になる作品も多くて、また読書に挑戦する気持ちまで湧いてきます。