私はよく長い韓国ドラマばかり観ていますが、たまには映画も観てみようと思い、いくつか見てみました。年に2、3回は気になった映画が公開されると劇場に足を運ぶこともありますが、家でゆっくり観るのも好きです。また、最近では動画配信サイトを利用すれば、映画公開からわずか2か月ほどで配信されたものもあり、以前はDVDレンタルを待っていたのに比べて、気軽に便利に見られるようになったと感心しています。今回は、GWに家で観た映画の中から良かった作品を2つご紹介します。
GWに観て良かったおすすめの映画2作品
新幹線大爆破 【上映時間:2時間17分】
この作品は、緊迫感と迫力に満ちたスリル満点の映画です。スピード感あふれる展開で全く飽きずに観れました。何者かによって新幹線に仕掛けられた爆弾が時速100キロ以下になると爆発するという極めて緊迫した設定と、乗客や従業員、政府や警察など様々な立場の人物の視点から描かれた緊迫のドラマに引き込まれます。新幹線同士の衝突や爆発といった映像は、現実には考えにくいことですが、それでも圧倒的な迫力があり、まるで本当に起きているかのような臨場感がありました。また、スピーディな進行により、手に汗握る展開が終始続き、顔をしかめながら観ていました。
さらに、草彅剛さんの作品を観るのは久しぶりでしたが、新幹線の車掌役にしっかり馴染んでいて、シリアスな局面では演技に深みを感じました。また、のん(旧名:能年玲奈)さんが新幹線の運転手役で登場し、運転手という立場が物語の鍵を握る重要な役柄を見事に演じていました。彼女の存在感と演技力を、今後も多くのドラマや映画で観れることを期待しています。他キャストも豪華で、個性豊かなキャラクターがそれぞれの立場での緊迫感を演じ、シーンがさらに際立っていました。
出演者:草彅剛、細田佳央太、のん、要潤、尾野真千子、豊嶋花、黒田大輔、松尾諭、大後寿々花、斎藤工(他にも言いたいですが念のため控えます。)
JR東日本の特別協力による臨場感あふれる映像や、メイキングや監督のメモなどの裏情報をXで確認できるところも見どころです。これにより、作品の奥深さと作り手の熱意を感じられます。
1975年にも高倉健さん主演で公開されていたとのことです。旧作は観たことありませんが、現代版は運転手を若い女性にするなど設定を現代的にアレンジされており、令和らしい作品となっています。この作品は緊迫感と迫力だけではなく、キャストの演技や設定のアレンジ、そして特に映像のリアルさも魅力であることから、観て良かったと心から感じました。
Netflixで『新幹線大爆破』を観る ※Netflix独占配信
ぼくが生きてる、ふたつの世界 【上映時間:1時間45分】
2024年9月20に劇場公開された映画
この作品は、耳の聞こえない両親と主人公・大の人生を描いたもので、演じるのは吉沢亮さんです。私たちの多くは聞こえる世界に生きており、聞こえない人の苦労や家族の絆について深く考える機会は少ないです。しかし、この映画を通じて、親子の関わりや反抗期、働き始めから成長までの過程などのテーマに触れることができ、共感できる部分もありました。一方、大は生まれた時から両親がそのような状況で、私なら何もできずに戸惑うばかりだと思い、大の強さに感動しました。
物語は赤ちゃんから小学生まで早いテンポで進行し、小さな頃の大と母親の幸せそうなシーン、やがて気づく他人との差異、反抗期の苦悩や成長の過程が描かれています。大がすべてをあきらめているような表情や母親にきつく当たる姿を見ると、こちらも胸が痛くなりました。20歳で東京に出てからの変化や終盤の大と母親の手話のシーンでは心が温かくなり、思わず自分も笑顔になっていました。また、アカデミー賞で耳にしたことはありましたが、「コーダ」(きこえない親に育てられたきこえる子のこと)という言葉の意味を初めて知り、映画を通じて聞こえない世界や価値観を知ることができたことも大きな収穫です。より多くの人に観てほしいと思いました。
キャストでは、母親役の忍足亜希子さんと父親役の今井彰人さんが実際に「ろう者」だと知り、演技にリアルさを感じました。特に吉沢亮さんの演技は素晴らしく、自然な手話や感情表現に圧倒されました。中学生から大人までを違和感なく演じ分け、終盤の演技シーンは涙を誘うほどでした。近々公開予定の『国宝』も気になっており、吉沢さんの他の作品もぜひ観てみたくなりました。
この作品を観ることで、多くの人が耳の聞こえない世界を理解し、共生の意義について考えるきっかけにもなるでしょう。
原作は五十嵐大さんによる『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』で、自らの体験を語った実録ノンフィクションとのことで、驚きました。
Netflixで『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を観る ※U-NEXTでも配信あり
終わりに
以上、GWに観た映画を2作品ご紹介しました。振り返ると、最近はずっと長い韓国ドラマを観ることが多く、映画は短くて意外とすぐ観終わると感じました。この機会に、今後は映画を見る頻度も増やしていこうかと思います。
また、『新幹線大爆破』はNetflix独占配信なので、家でも十分楽しめますが、やはり劇場で観れたらもっとすごい迫力を感じられるだろうと思います。いつか劇場公開も期待したいですね。
一方、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』については自分の知らない世界を描いており、とても興味が湧きました。できれば原作本も読んでみたいです。これからも、さまざまな作品に触れて、有意義な時間を過ごしていきたいと思います。