現実離れしたドラマを観たあとには、静かなヒューマンドラマをちょっとだけ観たくなります。前回のダークさに少し疲れて、(前回は『レザレクション:復讐の棘』を視聴)今回は女性の友情を描く作品を選んでみました。予告編の雰囲気からはどうやら女性の友情系の物語で、ドロドロでもなさそうな静かな雰囲気のようで観ることにしました。観てみるとドロドロまではいかずとも、意外と重めの内容ではありました。深く複雑な関係がじわじわと変化していくところに、目が離せなくなりました。今回は韓国ドラマ『ウンジュンとサンヨン』の感想をお伝えします。
予告編
登場人物:キャスト
リュ・ウンジュン:キム・ゴウン(少女時代:ト・ヨンソ)
チョン・サンヨン:パク・チヒョン(少女時代:パク・ソギョン)
キム・サンハク(サンハク先輩):キム・ゴンウ
ウンジュンの母:チャン・ヘジン
サンヨンの母:ソ・ジョンヨン
サンヨンの兄(サンハクお兄さん):キム・ジェウォン
ヒジン:コン・ミンジョン
ユチャン:チャ・ハギョン
キョン監督:イ・サンユン
感想・あらすじ
◆配信開始
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) September 12, 2025
Netflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』(韓国)
幼い頃から親友でありライバルだったウンジュンとサンヨン。
大人になるにつれ疎遠になっていた二人だが、
サンヨンが重病を患っていると発覚。
人生最後のひと時を過ごす二人の日々が始まる。#ウンジュンとサンヨン pic.twitter.com/q6hJ0McznF
この物語は、親友のウンジュンとサンヨンが10代から40代までを通して、憧れや嫉妬といった複雑な感情を抱きながら、離れては再会を繰り返す人生を丁寧に描いています。再会のたびに新たな傷を負い、次第に憎しみへと変わっていく姿は痛々しく、見ていて胸を打たれます。家庭環境、恋愛、仕事はその人を作り上げる――そんなことを強く感じさせられます。
40代のウンジュンと、小学校時代からの友人サンヨンの病気が物語の発端となります。サンヨンはウンジュンに「あるお願い」を託し、それをきっかけに過去を振り返る形で物語が展開されます。実は40代になって二人は絶交していることがわかり、話が進むにつれて「いったい何が起きたのか」がじわじわ明らかになっていく展開が見応え抜群です。
小学生の時からなかなかこじれていましたが、徐々に距離が縮まり、ある理由で離ればなれになります。それが大学で再会し、恋愛が絡んで関係がさらに複雑化します。ウンジュンたちの大学生活はとても濃密だと感じました。恋愛や家族のことなど、色んな出来事が詰まっていて、自分の大学時代が薄く感じられるほどです(笑)。30代になっても再会し、サンヨンの本音が口に出た瞬間が最も怖くて印象的でした。10代から彼女はあまり感情を表に出さないタイプだと思っていたのですが、サンハク先輩の件で感情を爆発させたシーンには驚かされました。第13話あたりからはサンヨンの態度にイライラさせられっぱなしです(笑)。絶交に至るまでの場面は観ていて本当に疲れました。仕事でここまでされたら、私なら耐えられないと思います。
大学時代・社会人時代のサンヨンはほとんど笑顔がなく、最後にスイスでウンジュンと過ごす場面の笑顔だけが本当に生き生きとして見え、救われました。最終話でようやく素直になった彼女ですが、そのときにはすでに死が決定しているなんて・・・もっとうまく生きられなかっただろうか、という思いで涙があふれました。
二人を一言で表すと、ウンジュンは「ウンジュンには絶対勝てない」とサンヨンが言った言葉がしっくりきます。かつて絶交した相手に対しても、最終話のような接し方ができる優しさと強さを持っていて、本当に素晴らしいと感じました。私だったら同じことはできないかもしれません。対してサンヨンは、容姿端麗で頭が良く何でもこなすタイプだけど、「不器用で孤独」という印象です。いろいろすれ違いはあっても、もう少し素直になれたら違う結末もあったのかなと、つい想像してしまいます。オープニングの「あなたがうらやましい」という台詞は、物語が進むにつれてウンジュンにもサンヨンにも響いてくる感じでした。
演技面にも触れると、ウンジュン役のキム・ゴウンさんとサンヨン役のパク・チヒョンさんの表情だけで物語を伝える力がすごくて引き込まれました。特にパク・チヒョンさんは、つらい時や嫌な時の表現がとても説得力があり、最終話の表情と社会人時代の表情を比べると、怒りの演技が本当に上手いと感じました。サンハク先輩役のキム・ゴンウさんはどこかで見たことがあると思ったら、『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』の悪役としても出演されていて、あのニヤけた悪役とは別人のようで驚きました。
「ウンジュンが好きなだけならよかったのに 憎らしかった。〜だけど…私にはあなただけだった。」というセリフは、サンヨンの行動のすべてを物語っています。最後まで観れば、二人の思いが理解できるはずです。結末に向けての感情の変化と、尊厳死という重いテーマへの向き合い方も含め、全体として深い余韻を残します。全15話、各話約45分から69分です。
キム・ゴウン出演 Netflix『告白の代価』12月5日配信開始
韓国ドラマは結構観てきましたが、キム・ゴウンさんの出演作は『ウンジュンとサンヨン』が初めてでした。サンヨン役のパク・チヒョンさんはもちろん、キム・ゴウンさんはとても引き込まれる演技をされる女優さんだと感じました。セリフのない場面でのサンヨンへの悲しみや怒りの表情など、印象的でした。近々配信される(12月5日)、いかにも私が好きそうな、なんか“やばそうな”作品(笑)『告白の代価』にキム・ゴウンさんが出演されると知り、予告を見ただけでもほっこり系ではなさそうだと確信しました。ウンジュンとは全く異なる演技が観られそうで、この作品も観るリストに加わりました。
韓国ドラマを見ていくうちに、どんどん俳優さんを覚えてきましたが、まだまだ有名な方でも見たことのない作品は多く、観るリストがどんどん増えていきます。
※本ページは2025年11月時点の情報です。最新の配信状況はNetflix公式サイトにてご確認ください。
終わりに
ずっとモヤモヤが続いていましたが、回を追うごとに真相がわかり、最後には解消されて安心しました。ある親友二人の人生を見せてもらったというか、最後は見届けたという感覚に陥りました。何度も離れては再会し、次第に修復できない関係になると、おそらく二度と会うことはなくなるのではないかと思います。しかしこの二人は違いました。私にはこんな深い友人関係はないので、二人の絆はとてもすごいものだと感じます。
物語を通じて、誰かを完全に理解することは難しいことだと分かっても、それでも互いを認め合う人間の強さを教えられたような気がします。

