Netflixのマイリストには、今すぐには観きれない未視聴作品がまだまだ多いです。新作がどんどん入ってくる中、最近つなぎとして選んだのが『君は天国でも美しい』です。天国のことを誰もが一度は想像したことがあるのではないでしょうか。天国を舞台にした物語という予想外の設定ですが、人間だけでなく動物も登場します。ペットを飼っている人にも特におすすめです。話題通り「泣ける」と評判ですが、私は動物のシーンに弱く、第2話で泣いてしまいました（笑）。もちろん、ところどころには笑える場面もあり、重くなりすぎません。今回はそのちょっとしたあらすじと感想をお伝えします。
予告編
登場人物：キャスト
イ・ヘスク：キム・ヘジャ
コ・ナクジュン：ソン・ソック
ヨンエ：イ・ジョンウン
ソミ：ハン・ジミン
牧師：リュ・ドクファン
センター長：チョン・ホジン
あらすじ・感想
タイトルから恋愛ドラマだと思っていましたが、長い人生を共にした夫婦のヒューマンドラマとして心に響く作品でした。天国とはどんな場所か・・・こんなだったらいいのに、という思いが湧く内容です。ヘスクとナクジュン夫婦だけでなく、ヨンエとの関係性や過去の出来事まで丁寧に描かれ、動物たちも重要な役割を果たします。最終的に夫・ナクジュンが天国で下した決断は、妻・ヘスクをとても大切に思っていると強く感じました。
ヘスクが取り立てのような仕事をしながら寝たきりの夫を献身的に支える展開から物語は動き、彼の死を見届けた後、ヘスクも亡くなり天国で先に逝った夫と再会します。生前は苦労しているようでしたが、二人が会話をしている時は幸せそうに見えました。
天国では年齢を選べ、ヘスクは80歳のまま、ナクジュンは30代の姿で再会します。最初は戸惑うナクジュンでしたが変わらない接し方で、不思議なことに夫婦として見えるところがすごいです。その中で出会った謎の女性・ソミが一体何者なのかは非常に見どころで、序盤から終盤まで謎が続きます。様々な推測をしてしまいますが、徐々に過去と繋がり、終盤の伏線回収は強い衝撃でした。
第2話の犬や猫の場面は多くの視聴者が涙するシーンで、私は事前情報なしだったので、まさかこんなに序盤で泣くとは（笑）思いませんでした。また、よく登場する3人組ワンちゃんのシーンが好きです。この3人は少し普通と違う境遇なので、どんな行動をとっていくのかも見どころです！
私自身もお別れしてきた多くの人たちが、このお話のように天国で楽しく暮らしているんだろうなと思うと、安心します。天国といえば、亡くなった人たちが空から私たちを見守っているというイメージでしたが、この物語では、私たちと同じように生活していて、私が思っている天国とは違いました。一方、地獄へ行く人々の描写もあり、絶対に行きたくないと改めて思います。
キャストでは、この人が出演していたら絶対におもしろい安定のイ・ジョンウンさんも出演しています。キム・ヘジャさんやイ・ジョンウンさん、ハン・ジミンさんは三人とも『私たちのブルース』にも出演していて、とても存在感があったので印象に残っていました。また、『殺人者のパラドックス』では強面の印象があったソン・ソックさんですが、表情の違いに驚きました。今回は優しい感じで、同じ人物には思えません。他の作品ももっと観てみたいと思いました。
結末まで見終わったとき、ナクジュンがヘスクに対して「苦労をかけた」という強い思いと示す愛の深さについて再認識させられます。視聴者は“自分は誰と、どんな姿で過ごしたいか”を自然と考えさせられる作品であり、天国像の新たな解釈が生まれました。全12話、各話約70～80分です。
※本ページは2025年10月時点の情報です。最新の配信状況はNetflix公式サイトにてご確認ください。
終わりに
このドラマは天国・地獄・前世・転生を描いており、死後の世界が本当にこうなっているのではないかと想像させられる物語でした。過去や未来に向き合うことの大切さを、改めて学んだ気がします。
私がお別れしていった方々や飼っていたペットも、この物語のように天国で再会して楽しく暮らしているのだと想像でき、うれしい気持ちになりました。一方で、地獄には絶対に行きたくないと、改めて思いました（笑）。『おつかれさま』や『私たちのブルース』が好きな方にはこのドラマもきっと楽しんでいただけると思いますので、おすすめです。
