『未知のソウル』は、双子が入れ替わるストーリーの韓国ドラマで、5月24日から毎週土曜日に1話、日曜日に1話ずつNetflixで独占配信されており、6月末で完結しました。予告編がアップされた時から必ず観たいと思っていた作品です。実は私自身が一卵性の双子であるため、主人公たちがどのような考えや行動をとるのか、とても興味があったのです。主人公たちと同じように、私も双子であることで、人とは少し違った人生を歩んできたのではないかと感じることもあります。また、作品には会社や人間関係の描写もあるので、誰しも共感できる場面が多いのではないでしょうか。今回は、『未知のソウル』を観た感想をお伝えします。
予告編
キャスト
ユ・ミジ(未知):パク・ボヨン/ユ・ミジ少女時代:イ・ジェイン
ユ・ミレ(未来):パク・ボヨン/ユ・ミレ少女時代:イ・ジェイン ※双子は一人二役
イ・ホス:パク・ジニョン/イ・ホス少年時代:パク・ユンホ
ハン・セジン:リュ・ギョンス
あらすじ・感想
このドラマは、一卵性双子のミジとミレが、ある出来事をきっかけに人生を入れ替える物語です。性格や体質がまったく異なる二人の入れ替わりを通じて、自分らしく生きることの大切さに気付かされました。最初は入れ替わったりして大丈夫なのだろうか、特に会社ではバレないだろうかとヒヤヒヤしましたが、結果的には入れ替わった方が絶対によかったと思える展開です。
姉のミレは勉強が得意ですが体が弱く、妹のミジは運動が得意で健康的です。正反対の二人ですが、子どもの頃はお互いの弱点や得意なことを入れ替わって補い合っていました。ばれてからは髪の毛の長さでわかるようにされてしまいます。30歳になった二人ですが、ミジは病気の祖母の世話をしながらアルバイト生活、ミレはソウルの金融公社で働く生活を送っています。そんな中、ミレが会社で追い詰められた状況になり、二人は再び子どもの頃のように入れ替わる決断をします。ミレはミジの新しく働こうとしていたイチゴ畑の仕事に挑戦します。二人は入れ替わることで、互いの知らなかった世界や感情に触れ、混乱しながらも自分の本当に望むことや、自分らしさについて気付かされることになります。
また、ミジ・ミレ以外の登場人物にもそれぞれ抱える問題があり、過去の出来事を織り交ぜながら、それぞれが自身の問題を乗り越える姿は感動的なシーンです。最初は理解できなかった伏線も、物語が進むにつれて解明される展開もおもしろかったです。主演のパク・ボヨンさんは、一人二役といっても、入れ替わりがあるので実際には一人四役というところには驚きです。それぞれのキャラクターの性格や感情の微妙な差を見事に表現していました。
私自身、双子なのでこの作品にはより共感を覚えました。この物語では入れ替わったことをばれてはいけませんが、もし誰にも気づかれないのならば少し寂しい気もします。やはり一人の人間としての個性や違いは大切ですし、顔がそっくりでもちょっとした違いがあり、話したことも違えば、見たものも違うのです。ミジとミレは果たして気づかれないのか・・・二人が出会ってきた人々はどう感じるのか・・・興味津々で画面に見入っていました。全12話、各話約80分です。
おまけ~漢江ラーメン~
物語の最初辺りに、ミレ(実際はミジ)がホスと共にソウルの屋外広場のような場所で食べていたラーメンがおいしそうに見えて気になりました(笑)。あれはテレビでちらっと見たことあったのですが、韓国では、コンビニの自動の機械を使ってお湯を入れて、漢江沿いで食べる「漢江ラーメン」というらしいです。おいしそうに見えてぜひ食べてみたいと思いました。
日本で食べることができるのか調べてみたところ、2025年6月10日に原宿竹下通りにて、「辛ラーメン」専門店が日本に初上陸し、POPUPストアがオープンしていました。(「漢江ラーメン体験も」と記載がありました。)東京は最新のスポットがたくさんあってうらやましいです。韓国のように、日本でも屋外で気軽に食べられる場所が増えたら、さらに楽しいだろうなと思います。
公式インスタグラムの内のコメントに、POPUPストアは約1年間の営業を想定との記載がありました。
※本ページは2025年7月時点の情報です。最新の配信状況はNetflix公式サイトにてご確認ください。
終わりに
このドラマは、悩みや苦しみを1人で抱えむことはないと教えてくれる作品でした。また、どんなに時間がかかっても前に進むことができるのだと強く感じました。双子だけでなく、家族や仕事、人間関係の問題を抱える多くの人に共感を呼ぶのではないでしょうか。最終話まで進むと、すべてのストーリーがしっかりと結びつき、納得のいく結末にまとまっています。観終わった後には、「自分らしく生きることの意味」を深く考えさせられ、何か新しい一歩を踏み出したくなるような温かいメッセージが伝わってきます。前向きな気持ちになり、自分自身の人生についても改めて考えてみたくなる作品なので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです。